■洋食とワインの組み合わせ・・・あり!?なし!?
皆さんこんにちは、最近は外出の機会も増え、次第にレストラン等の外食をされる方も多くなるかと思います。
勿論、まだまだ油断はできませんので、ご自宅での生活が中心の方もいらっしゃると思います。

在宅時間が長い方は食を楽しみの時間として使われる方も多い様で、今回はより食事をお楽しみ頂くような話題をご紹介していこうと思います。
食事の際は一緒に飲み物を共にすることが多いと思いますので、フランス料理とワインとの組み合わせについての話を・・・・・・・と思いましたが・・・・・はたしてフランス料理を毎食の様に食べる方がそこまで多いのか????・・・・・・・・・。

そこで今回はフランス料理ではなく、日常的な食事について考えてみました。
料理とワインについて書き出すと、終わりが見えなくなりそうでしたので、フランス料理とも関わりのある、洋食を一例に挙げて考えてみようと思います。
~フランス料理と洋食料理は同じ料理なのか?~
まず、フランス料理と洋食料理、この違いを皆さんはどのように感じていますでしょうか?

同じように感じられる方もいらっしゃるかもしれませんし、実際は大きな違いはないのかもしれません。
私としては、
- フランス料理は、国としてフランスに特化した料理
- 洋食料理は幕末以降日本で独自の進化をした西洋諸国にルーツを持つ料理
(もしかしたら、既に一部は日本料理となっているのかも・・・・)
といった違いをイメージしています。
また、言葉の響きもなんとなくフランス料理=銀座の高級店=スーツ&ドレスアップ、フォーマル=食べる機会が少ない料理、といった連想もできるのではないでしょうか。
日本に入ってきた当初のフランス料理が宮廷料理や貴族社会と密接に関係していた高級レストランの流派が中心でしたので、それらが発展し現在のイメージに繋がるのではと思います。

一方、洋食=町の料理屋さん=カジュアル=家庭でも楽しめる、そんなイメージもあるのではないでしょうか。
近年の日本ではビストロやブラッスリーのような日常的なフランス料理店も数多く登場し、フランスの家庭料理の部分も広く知られるようになり、より細分化されてきたようにも思います。
~洋食とワイン~
代表的な洋食メニューでは、ビーフシチュー、ハンバーグ、カツレツ、チキンの煮込み等は有名です。
上記の料理は、比較的いろいろなワインと楽しめると思いますし、肉料理には赤ワインといわれるように赤ワインとの組み合わせはお勧めです。
特にブドウ品種ではピノ・ノワール種やシラー種で作られた赤ワインや、昨今フランスで食事の万能ワインとして人気のあるロゼワインとも良い組み合わせではないでしょうか。
おろし大根ソースのハンバーグ、レモンや岩塩で食べるカツレツ、トマトやクリームの煮込み料理等にはしっかりとした作りの白ワインでも楽しめそうです。
また、日本ワインの多く、マスカットベリーA種の赤ワインや甲州種の白ワイン等も洋食とぜひ試していただきたいところです。
最近ではコンビニやスーパーでも多くのワインがありますので、組み合わせは無限大、好みも分かれるものですので、色々な銘柄と組み合わせて楽しまれるのが一番だと思います!!
しかし、ここであえてソムリエとしては、あまり洋食にお勧めできないワインをいくつか考えてみます・・・・・・
洋食は日本人に合わせて進化した料理だと思いますので、フランス料理とは違ったアプローチがありました。
・料理の中の糖分、特に味醂や砂糖、日本酒やトマトケチャップ、といったフランス料理には少ない要素が強い。
・日本料理にも通じる、素材の旨味をダイレクトに味わいに繋げる方向性。
・家庭での応用性・再現性の高い技法。
そのため、もちろん例外となるものも多いですが、洋食に合わせにくいワインとして大きくは…
1.重厚なタイプ・タンニンの強い赤ワイン
(カベルネ・ソービニヨン種を中心に樽熟成をしたもの等)
2.甘みの強い白ワイン
(ソーテルヌの様なデザートワインとも呼ばれるタイプ)
3.香りの強い・特徴的なワイン
(フランスのヴァン・ジョーヌ、ジョージアのクヴェヴリ製法のアンバーワイン、ギリシャのレッティーナ等、日本の食文化にない味わいを多く含むもの)
等が考えられると思います。

下記リンクでおいしい洋食料理を紹介していますので気になる方は、ぜひ組み合わせの検証をしてみてはいかがでしょうか。
【円居オンラインショップ】
https://madoi-lsv.com/ys00?_ga=2.159628025.531780752.1617597727-357652514.1612487457
最後に、今回はいくつかのワインを提案してきましたが、ワインの組み合わせに絶対はないと思っています。
合わせる食事も重要ですが、時には誰と食事を共にするか、どこで・どんな状況で食事をとるか、体調はどうか等、味覚に与える影響は様々です。同じワインが常においしいと感じない場合さえあります。
ワインの組み合わせは、正解のない問題を解くような難しさもありますが、過去一番の組み合わせに出会った時の楽しさは、なかなか味わうことのできない嬉しさでもあり、感動的でもあります。
これからも、多くの方にいろいろな食の出会い体験して頂きたいと願ってやみません。
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<ブログ投稿>
高橋 健太 KENTA TAKAHASHI
2003年 辻調理師専門学校フランス校 卒業後
フランス・ローアンヌ トロワグロ勤務
2004年 帰国後 アークヒルズクラブ 入社
その後、都内のレストランで勤務
2010年 ルヴェソンヴェール東京入社
日本ソムリエ協会 認定ソムリエ
メートル・ド・セルヴィスの会 会員
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